てぃーだブログ › 中年夫婦のおきなわんライフ › キャサリン・ミュジック博士

2011年04月05日

キャサリン・ミュジック博士

昨日、沖縄から一人の文化人が去って行きました。

1948年カリブの島、プエルトリコ生まれの海洋生物学者。
珊瑚の研究で世界中の海をフィールドにし、かつ海の環境問題についても色々な方面で活躍している。
身長180cmでお洒落、冗談好きでなんともチャーミングな女性なのです。ラブ

その功績もさることながら、世界中の著名人とも親交があり、天皇とも珊瑚の研究について懇談した経緯あり。
自分で作ったおたまじゃくしの住む池の前で、泡盛を飲むのが至福の時だったそうな。ハート

一度は沖縄を終の棲家と決めていた彼女だけれど、ハワイに住居を移すのには「沖縄の海にはこれ以上研究の余地は無い」との悲しい決断があったのではないかと思うのです。ぐすん
沖縄の珊瑚を20年以上も見続けてきた、沖縄の海をこよなく愛するキャサリン、「沖縄の珊瑚は壊滅的だ」と嘆いています・・・はぁ~

彼女の沖縄最後の講演が3日にあると聞き、駆けつけたところやはりファンが沢山いて、会場は満席、立ち見の人もいたりして大盛況。

はじめに、地球の形のビーチボールを手にしながら、「私達は皆この綺麗な水玉の中にいる」と。
そして珊瑚と密接に関わる魅力的な生物達の生態や、沿岸の開発によるそれらの危機的な状況などを解説してくれました。
印象的な言葉に、「天皇もおたまじゃくしも皆地球上の生物、同じよ」

沖縄の財産であるサンゴ礁を、人の手によって破壊している・・・なんでかねー。がーん汗
サンゴ礁があることで、魚たちのバラダイスが生まれ、それは計り知れない経済効果を生む。
自然の防災にも役立つ。こんなこと子供でも分るわけ。

人間が作った防波堤なんてほとんど役に立たないことは東北地方の津波が証明してるでしょ。キャサリン・ミュジック博士ムカムカ
以前から私、将来はビーチや海岸で遊ぶ人達(海水浴客や特に釣りをする人達)の前を「ゴミ持ち帰り」のプラカードを持って歩く「憎まれおばぁ」になる、と公言していたのですが、今回の啓蒙を受けてもう少し積極的な活動に参加することにしました。

第一歩として“名護の自然を守り次世代に伝えたい市民の会”にサインアップ。
「遊んで楽しい海であって欲しい」とそれだけの理由なのですけどね。ハブ

沖縄本島の地図、●が人工ビーチ→

それにしても沖縄の本島は人工ビーチで埋め尽くされようとしています。
一見、白い砂浜ではあるけれど、そこには珊瑚もそこに息づく生物、魚は居ない。ガイコツsos

昨日、出発前にキャサリンの見送りパーティがありました。
雨天にもかかわらず、多くの友人達が彼女の通称“おたまじゃくし王国”に詰めかけめいめい持ち寄りの料理が鍋ごとテーブルに並べられ、気の置けないゆんたく、楽器の演奏などが始まって。
キャサリンの人柄を表すかのような素敵な空間。
キャサリン・ミュジック博士

←丘の上の趣のあるたたずまい。









キャサリン・ミュジック博士
←中央が“おたまじゃくし池”ハート

キャサリン・ミュジック博士








皆で空港に発つキャサリンの車を見えなくなるまで見守りましたー。キャサリン・ミュジック博士うわーん

キャサリン・ミュジック博士











Posted by よさこい at 18:35│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。