4月25日(水曜日)ー27日
アレキパを夜
8時に出発したカマバス、
約15~16時間の行程にも関わらず良く眠れたし、気分は上々。
飛行機のファーストクラス並みの
VIP席、リクライニングもフルフラットとまではいかないまでもかなりの余裕。
ああ、最後にして求めていたバスに巡り合えた!
昼前に
リマのバスターミナルに到着。
飛行機は深夜
11:50発なので、時間は十二分にあるという訳。
ひとまず空港に行って、荷物を預けなくては。
この旅行中、みっちり鍛え上げた
「交渉術」を駆使し、タクシーの運ちゃんと値段交渉の末、空港へ。因みに、最初の提示価格の半分(
60/s→30/s)になりましたー。
勝手知ったる三度目の
リマ空港。
百戦錬磨の私たち、もうつけ入る隙を見せない、きっと顔つきも変わったはず。
一度目の時の様に
「カモ狙い」は寄り付きませんでしたねー。
空港内での昼食、フードコートのテーブルを確保し、その上に今までめいめいが蓄えてきた食料を
惜しげもなく排出、そ、サバイバルは終わったのです。
バナナ、ミカン、パン、クッキー等など、マックでサラダと飲み物を買い、お腹いっぱい満足のランチとなりました。
こんな経験もきっと最後になるのでしょ。
今まで
アルゼンチン、ボリビア、チリ、ペルーと渡ってきて、出国の際には各国の通貨を全部使い切り、ほとんどゼロ状態。
ベテラン主婦には無駄は無いのです。
最後、会計さんの手元にある共通のお金はいくらかのペルーのソーレス
とUS.$46.00。全額ソーレスに替えて、出国までのリマ観光にあてることにしました。
ダウンタウンまでのタクシー代、それに荷物の一時預かりの費用を差し引くと
80/s(約2500円)。
これで夕食その他を賄うのです、
ホントようやる!
あまり期待していなかった
リマだけれど、さすがに首都だけあってアルマス広場にある重厚な建物は見ごたえがありました。
地図を頼りに
4ブロックほど歩いたところに夕食処、目指す
チャイナタウンはありました。
平日にも関わらずすごい混雑!中国人ってよっぽど群れるのが好きな人種なのですねー。
赤い門を抜けるとリマのチャイナタウン→
雑踏の中をくぐり抜けざっと街を一回り、適当なレストランを探します。
なるべくローカルの人達で賑わっているお店。ただ
6時半と、時間が早いせいかどの店もそれほどの客の姿はありません。
こうなったらメニューと値段で判断。殆どの店が店頭にメニューを掲げていて、それを検証しながらいくつかの店を廻り、やっと皆のおめがねに叶う店を発見。
早い時間にも関わらず、結構人が入っているし…隣のテーブルでは美味しそうな具だくさんスープを食べている。
我々の財布が許す範囲での注文、計算機を持った会計さんにいちいちお伺いをたてて・・・それでも、お隣さんと同じスープと、野菜炒めとチャーハンを取ってまだゆとり有。
期待に違わず、良いお味。本場中国、
庶民の味でした。
さて、満腹になったし、あとはタクシーで空港まで。
8時までに着かないと、手荷物預かりで延長金が発生してしまう!残金は40/s余り。
ところが、片っ端から止めるタクシー、行き先を言うと首を横に振るのですー。
なんだ、なんだぁ!
もしかしてこの時間労働時間が終わるので、近場で稼ごうというのかな。
空港までは40分ぐらいの距離、
「しっかり働かんかいっ!」
何台かに乗車拒否をされた後、かなり
オンボロの(日中ならちょっと引いた筈)白タクがやっと応じてくれました。
運転しているのは痩せぎすのおじさん。
30/sで良いと言う。
しかしこのドライバー、ただ者ではなかったのですね。
全身から漂う暗めの雰囲気・・・。
混雑きわまりない町中、ニアミスも恐れずクラクションを鳴り響かせながら、右へ左へハンドルを切り、命知らずにぶっ飛ばす。
どう見ても楽しんでいるふうにはみえない、怒りをぶつけているのか、捨て身の運転・・・
途中、話しかけるなど考えも及ばない、ただ、助手席でシートベルトを握りしめ思わず発しそうになる声を押し殺し、ハラハラのし通し。空港までの距離がやたら長く感じられて、無事ターミナルの明かりが見えてきた時には思わず両手を合わせ、全身の力が抜けてしまいました。
「は~~・・・」
この
幸運に感謝して、なけなしのお金を全部チップとして支払う事に、全員
「異議なし!」。
全く、最後の最後にこんな試練が待っていたとは・・・
ま、お蔭で心配だった「手荷物時間の超過」は余裕でクリアーしましたけど。
カウンターで預けた荷物、受け取るのは日本に着いた時なのだと考えると、長かった旅の終焉を感じてちょっぴり感傷に浸ってしまいます
。後はベルトコンベアーに乗ったようなもので、手ぶらで提供されるサービスを受けていれば自動的に日本まで送られるはず。
空港では、今回旅先で出会った日本の若者とも再会したり、日本人の顔もポツリポツリと見られるようになってきました。
おやおや、日本語の場内アナウンスもあったりして。
中継地点のヒューストンでは手持ちのドルを使い切り、スタバでコーヒーを飲むと文明国に帰ってきたんだなーと、つくづく実感。
この旅を通して学習した「物の大切さ」をいつまで維持できるかなー。
次々と機内食が出てむだな食料が費やされ、無造作に捨てられていく。
現在、日付変更線を越えて4月27日(金曜日)、成田まであと3時間の海の上空にいます。
沖縄に帰ったらテニスで、でーじシェイプアップしなければ。
おしまい。
[長い間・・・]
気ままに綴ってきた「旅行記」を読んでいただき、ありがとうございました。
時に励まされながら、お陰様でこの旅行、何とか日本に帰り着くことができました。
今ちょっぴり達成感のようなものを味わっいる私デス。
今後もブログ
「おきなわんライフ」をよろしくお願いしまーす。