4月12日(木曜日)
朝
8時に起床、久々のゆったり気分。
1階の吹き抜けのロビーでバイキング形式の朝食は、思い思いのテーブルを囲み談笑する、これものんびりムードの人達。
てんこ盛りしたフルーツにヨーグルト、パン、様々な種類のお茶にコーヒーなど。在り来たりのメニューではあるけれど、都会だけあって、その種類が格段に多くて、見たことのないパッションフルーツに似た果物など等。
フルーツに目がない私にとっては3つ。
今日の予定は特に決めていないので、取り敢えず午前中は思い思いに過ごすのも良いかということで、私は一人スケッチブックを抱えて街に繰り出しました。
インカの首都だったクスコ。路地のあちこちにインカの石積みが残り、赤瓦の街なみ、なかなかの風情があり絵心をくすぐるのです。
あてずっぽうに坂を上り、赤瓦を見下ろすあたりで、何枚目かを描き始めた頃、雨がポツリポツリときて、最初は水性のペンが適度に滲んで良い感じ。
その内には線が「あぁっ」流れ真っ黒になってしまう~~
「もう、折角ノッてきたところなのにぃ~」
仕方なく大慌てで引き上げ、アルマス広場に到着したころには土砂降り状態。
建物の脇から滝のような水が落ちて、さすがに人々は雨宿り。
待ち合わせ時間にはまだ早いし、どうしようかと見回した目の先に何かレトロなバスが止まっていて、観光客がゾロゾロと降りてくる。
ガイド付き
市内観光のバスでした。
←雨のアルマス広場
値段もお手頃(約
300円)だったし、所要時間
1時間20分は今からだと集合時間ギリギリかぁ。
ちょっと引っかかったけれど、ま、この雨の中、他にチョイスは無いと判断。
←この渋滞には那覇も真っ青!
バスは
ヒストリカル地区、
新市街を廻り、山の頂に立ってクスコの街を見下ろしている
スタチューの立つ公園でしばし撮影タイム。
最後に
バスの博物館に着く頃には集合時間が迫り、早く終らないかとハラハラのし通しで、ちっとも説明が耳に入ってこない。(英語のせいもありました、ハイ)
恐る恐るガイドに聞くと、1時にアルマス広場到着だとか。
所要時間ではなく、到着時間を聞くべきだった・・・はぁ~~
山の上の演奏していた→
←山の上までカーペットを敷き詰めたように家がびっしり
結局
30分オーバーで集合場所のホテルのロビーに駆け込むと、ソファーに座っていた二人の周りには不穏なオーラが。
Fさんは私が誰かに拉致されたのでは、と本気で心配していたらしい。
かたや何も言わない
Kさん・・
大汗かいたのは走ったせいばかりではなく、ホントすんません!
遅めのランチは、
Fさんの
「カレーを食べたい!」との一声で、二人が街歩きで見つけたという日系人の経営するレストランに行ってみることに。外の看板にカレーライスの写真があったらしい。
その店は、広場の一角にあって中に入ると、日本語が飛び交っている。
そこいら中の日本人が皆集まったのかしら、と思われるぐらい沢山いましたぁ。
メニューの写真から「カレーらしき」ものとサラダがセットになったランチを注文。
まもなく出てきたのは、見かけはカレーっぽいけど何かのクリーム煮がご飯にかかっている食べ物。カレーの味は全くしない
「カレーもどき」の味はそこそこ。
お腹を満たした後は、再び街ブラ。ガイドブックにあったインカ時代の石垣を見学しにブラブラ。
ホントに、すごかったデス。12角の石がぴったりと収まっている石積みの技術。一般に「カミソリの刃も通さない程の精密さ」と言われているようです。
我が家のアプローチにある石垣、隙間の部分をセメントを詰めて誤魔化してあるのとは天と地の差。誰の作品かって?
同じ人間業とは思えないですよねー。
←14角というのもありました
夕飯は、日本人の私たちには
野菜不足が深刻で、中華料理に決定。
これも昼間2人が見つけておいたという中華料理店(食べ物屋探しをしていたのかぃ)の方角に向かうものの、昼間と夜は街の様相が一変、薄暗い街中大勢の人が行き交い、なかなか目的地にたどり着かない。
「此処だっ!」と入った店も、「なんだか雰囲気が違うー」とオーダー直前に店を出て、再び探すことに。なかなかのこだわりですぅ。
行き交う人に聞いても「中華料理?うん、あそこにあるヨ」と、さっき出てきた店を指す。
また引き返すのもためらわれるし、宿の方角に戻る途中、お
、“Chinese”の看板。
ショーケースの中に飾られているサンプルは確かに「中華料理」。でも、何となく中華の店とは雰囲気が違ってる・・・ピンクやブルーの照明だし・・・。
入口でしばらく躊躇したものの、お腹の虫は騒ぐし、スペイン系のカップルが入っていったのを契機に、「ま、良いわね。何てったって
天下の「中華料理」だもの。
しかし、そこはいまだかつて経験した事のない「??料理」だったのです。
オーソドックスな
チキンワンタンスープと
チャーハン、
野菜炒めの大皿を注文。
しばらく待たされ出てきたものを見ると、「ま、こんなものか」・・・口に入れてみるまでは・・・。
ワンタンスープには有り得ない生っぽいピーマンのざく切が入っているわ、白菜といったら根っこ部分の切れ端がゴロリ、ワンタンは団子の様に固まっている。
チャーハンときたら独特の香辛料が入っていて、中華料理のホッコリした風味は無く、全くの別物。
かろうじて食べられたのは、甘辛い野菜の炒め物。
完食をモットーとする私達が半分以上残してしまった・・・恐るべし
「中華料理もどき」
思い返せば、
クスコでは食べ物ではあまり良い印象は無かったような・・・
私たち、特別な物を期待してる訳ではないのですけどね。
これから行く海辺の町に期待をするかぁ。
次回に続く。